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高血圧管理治療ガイドライン2025 6年ぶりに改訂
こんにちは、9月に入り少しずつ暑さも和らいできましたね。
6年ぶり
2025年7月に高血圧管理・治療ガイドライン2025が発表となりました。
今回の改訂では
・管理目標値が年齢、基礎疾患を問わず、
目標値を診察室血圧130/80mmHg未満に
・より一層生活習慣に根ざし、家庭血圧や生活習慣改善を。
・薬のステップアップはシンプルにかつ迅速に
などが大きく変更点として挙げられました。
高血圧の診断は
診察前血圧 140/90 mmHg以上または家庭血圧 135/85 mmHg
以上です。こちらは変わりませんが、
以前は75歳以上または75歳以下で血圧の目標達は異なっていましたが、
今回は年齢、性別、基礎疾患を問わず、
診察室前血圧 13o/8o mmHg以下を目標にと決定しました。
これは高齢者でも脳卒中、心臓病の予防効果が高まることが、
研究でわかっているからです。
ただし、ここでポイントになってくるのは、
血圧の治療を行う上でのリスクです。薬剤を増やすことで、
めまいや立ちくらみなどの低血圧症状や、電解質の異常が出てくること
があります。
そのため、
年齢にかかわらず個人差を考慮し、有害事象が生じない範囲で
個別に降圧目標を目指すこととが重要です。
そのためにはセルフケアも忘れてはいけないポイントです。
家庭での血圧測定や食事習慣、運動習慣の見直しが
より一層大切になっていきます。
例えば
血圧測定は
朝:起床後1時間以内に朝食前、排尿後に測定
夜:就寝前に測定
1回2測定し、平均値を記録。
2週間分取れれば十分です、是非担当医に見せてくださいね♩
食事は
塩分6g未満
野菜果物;カリウムを多く含む食品を増やす(ただし腎臓のご病気をお持ちの方は主治医に
確認してください。)
運動:有酸素運動150分
体重:BMI 25未満
飲酒:日本酒1合/ビール中瓶1本まで
この全てを一気にこなすのはとても大変です!コツコツと少しずつ!
何を始めるのが良いのか迷われる方は、まずは血圧測定から行ってみましょう。
食事に関してはプロである栄養士さんにお話を伺ってみるのも得策です。
ご相談ください♩
プロフィール

こんにちは、医療法人社団 博英会かねこクリニック理事長/院長の金子 大成です。