★健康増進施設ウェルネスジムKANAHA 設立趣旨および経緯について

かねこクリニックは、白河・西白河地区の玄関口である新白河駅前に平成4年に開業致しました。以来、25年間、地元基幹病院や他医院などとの役割分担と連携を意識した医療の提供、また、診断治療のみならず、健康増進から疾病予防、リハビリ、そして介護分野との連携に努め、地域住民の幅広いニーズに応えられる駅前クリニックとして医療の提供を図ってきました。
しかし、福島県の医療状況をみると、人口対医師数は全国47都道府県中44位、その他医療従事者も不足状態、医療施設では実稼働病床数が減少、初期救急医療の疲弊状態、在宅医療の整備不十分など課題が山積しております。つまり不健康な生活を送り病気になっても、充分な医療を受けることは難しい環境なのです。結果として、心筋梗塞による死亡率は、男女とも全国第1位、脳疾患による死亡率は、女性第1位、男性第5位になっていて、平均寿命は全国43位という辛い現実があります。
福島県民の生活に目を向けてみると、野菜や納豆の摂取量は第1位、果物の摂取量は全国第2位と、一見健康生活を送っているよう見えます。しかし、塩分摂取量・全国第1位をはじめとして、喫煙率は全国第3位、お酒の摂取量は第4位と不健康要素も多く、中でも県南地域の生活習慣はワーストクラス、健康意識の低さは健康診断の受診率の低迷にも表れています。
この厳しい地域事情の中、いかに病気と障害を予防するかが県南地域、強いては日本の将来を支える一つの鍵になると考えました。「高齢化」が深刻さを増す日本、病の中心は「感染症」から「生活習慣病」へとシフトし、若年層の生活習慣病罹患率の増加も問題視されております。“予防こそが最大の治療なり”という考え方を土台として、適切な生活習慣(運動、食事)を身につけることが、疾病予防(生活習慣病・認知症・生活不活発病等)と介護予防の推進に繋がると考えます。そして、いつまでも健康であり続ける心身をつくり、健康寿命の延伸とピンピンキラリの人生を体現させることが最大のミッションであるという考えに至りました。それらは、医療費の抑制や地域雇用の創出の実現でもあり、明るい未来と健全な街づくりの一助を担うものと確信し、3年前より計画してきた新かねこクリニックの移転新築(平成28年11月完成)、そして8年間の歴史を持つ健康増進施設ウェルネスクラブの一層の充実に向けた移転増築を実現させました。
我々、医療機関が提供する健康増進施設ウェルネスジムKANAHA(以下、KANAHA)は、医師、理学療法士、健康運動指導士、健康運動実践指導者、管理栄養士、調理師などの専門職の指導のもと、健康に不安のある方でも安心して楽しんでいただけるバリアフリーな施設であり、医療と連携した新しいフィットネスのかたち=メディカルフィットネス(以下、Medical-Fitness:MF)です。
コンセプトは、「トータル・ヘルスプロモーションと健康的な生活の提案と提供」です。心とからだの健康を通じて、より快適で、より楽しく幸せな生活の継続を出来るよう全力でサポートするという、私たちKANAHAの存在意義と目的をあらわしています。
施設の名称は、私の家族と過ごしたハワイのマウイ島のKanaha beachから名付けました。先ずは何より、ハワイの壮大な大自然と笑顔あふれる人々のイメージを取り入れました。中でもKanaha beachのあるマウイ島は、ウィンドサーフィンの聖地で、風は強いものの景色は絶景。空は青く突き抜け、透明度が高く青々としている海、自然がつくりだした白い砂浜に心地よく響き続ける波の音、海岸沿いの木々は緑に映え、強い日差しの太陽が気持ちいい。鮮やかなコントラストをなすその風景は、私たちが提供する「モチベーションが揚がり、かつ心地よい空間」のイメージにピッタリでした。そして、ハワイの名称は、正式には「Hawai’i:ハヴァイ・イ」といい、Haとwai+’iに分けられます。Haは呼吸(する)=エネルギーの産生、waiは水=生命の源、iは場所。つまり、エネルギーと生命を意味し、健康に生きる楽しさや命の尊さを想起させてくれる場ということでKANAHAと名付けました。
場所は、地域住民の健康増進やスポーツ交流を通じた地域活性の創出を図るため、子どもや高齢者でも集まりやすい、公共交通機関の集中した新白河駅前。
建物は、24年と3ヶ月間に渡り診療を提供してきた旧かねこクリニックの全面リノベーションを行い、病気を治してきた施設から、病気にさせない、病気を予防する施設へと生まれ変わらせました。   
具体的に、1階にある緑豊かなくつろぎ空間を演出するカフェエリアには、「健康に良い食事(healthful diet)と学びながらも楽しく食事ができるコミュニティースペースの提供」をコンセプトに、「大切な家族の健康」そして「家族の台所」という意味合いを持つ、K.Ohana(Kitchen Ohana:キッチン オハナ)を設けました。また、癒しとリフレッシュをテーマにしたスパに加えて、発汗効果の高いサウナルームを設置、女性にはパウダールームも用意しました。2階ジムエリアには、最新のカーディオ(有酸素運動)とストレングス(筋強化)のマシンラインに加え、ワンランク上のフリーウエイトコーナー。そして、個別性を最重視したパーソナルトレーニングエリアを整備しました。3階には、演出照明や動く風景映像の中で行うグループサイクルトレーニングやダンス系プログラムから各種ヨガまで、多くのプログラムを提供できる大小2つのスタジオ、見てもやっても楽しいボルダリングコーナーや動けるカラダづくりができるファンクショナル(機能的な)トレーニングエリア、そしてタイ式マッサージも受けられるボディケアルームも用意しました。加えて、東北初の運動管理システムの導入(からだステーション)や西郷屋内プールを活用した水泳教室やAQUA-Exerciseなど、健康を創造するプランを多く取り入れました。
 以上の環境において、私たちの提言する「健康ピラミッド(メンタルの安定と心の健康をベースとして、1にバランスの良い食事、2に適度な運動、最後に薬)」アプローチを実践していきます。
終わりに、東日本大震災や原子力災害の影響による環境の変化、少子高齢化、子どもの体力低下、東京オリンピック・パラリンピック開催の決定など県内の地域やスポーツ、健康を取り巻く環境は大きく変化しています。その中で、健康は個人にとっての財産であると同時に、地域においてもかけがえの財産です。行政でも行っている多くの健康プロジェクトとタイアップしながら、「気がついたら健康になっていた街」にしていきたい。つまりは、健康づくり・生きがいづくり、文化づくり、地域づくりと広がりを持ち繋げて行く事が、我々博英会の考えの基盤である「地域貢献を実現すること」になると考えています。
「メディカルフィットネス、そして、健康増進施設ウェルネスジムKANAHA」、それは良い人生の選択であったと、会員様一人ひとりに実感して頂ける施設にしていきます。

医療法人社団 博英会
理事長 金子大成